国宝紹介>国宝は、金閣寺でなく銀閣寺？

京都市左京区にある銀閣寺は、金閣寺とならんで有名なお寺です。
銀閣寺は、国宝に指定されていますが、金閣寺は、国宝ではありません。
それには理由があって、金閣寺は、昭和二五年に放火により
焼失してしまったからです。
国宝は、建物が全焼した場合取り消されることになっているのが理由です。

銀閣寺を建設したのは、室町幕府第八代将軍足利義政です。
彼は、金閣寺を建設した、三代将軍足利義満の孫にあたります。
義政は、将軍でしたが、政治より美術や文芸を好み、
若い頃から隠棲趣味があり、いつか祖父の義満のように京の中心から
はなれた場所に山荘を建てたいと望んでいました。

そんな義政が趣味に没頭できる邸宅を、京の東山に建築しました。
１４８２年に建造を開始しまし。
１４８９年に、足利将軍家が観音を信仰していため敷地内に観音殿を
建築しました。
これが、現在の銀閣寺になります。
しかし、銀閣寺の完成間際に義政は、亡くなり、
ついに完成した姿をみることは、かないませんでした。